【よくある質問】瓦屋根は地震に弱いのでしょうか?
新年になり、初めての更新です。
こんな新年の幕開けは今までの記憶に無かったかと思います。
元旦に発生した「能登半島地震」により、お亡くなりになられた方々のご冥福を
お祈りすると共に、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
ここ数日来店されたお客様、お電話でお問い合わせいただくお客様より、
「瓦屋根」についてご相談を多く頂戴いたしました。
簡単ではございますが、本日のブログでは、瓦屋根と地震の関係性について
解説していきたいと思います。
瓦屋根とは?
瓦屋根とは、原料に粘度が使用され、日本家屋に多く見られます。
「和瓦」と「洋瓦」があり、形や色など特徴が異なり、家のタイプや好みによって
使い分けが可能です。
粘度を成形、乾燥をさせて高温で焼き上げますので、「耐久性」に優れていると言われています。
そのため、塗装の必要がありません。
瓦屋根は遮断性や遮音性にも優れているので、寿命が長いというのが最大の特徴です。
他の屋根材と比較してコストが高く、地震や台風などの災害時は落下してしまうリスクは
ありますが、定期的なメンテナンスを行なっていれば50年以上もつとも言われております。
瓦屋根は地震に弱いの?
大きな地震の際に、屋根瓦が落下したと言う話は耳にしますが、地震時の住宅倒壊にも
瓦屋根は関係しているのでしょうか?
結論から申し上げると、屋根材の重量が建物の耐震性に影響することは事実です。
しかしながら、「瓦」であることで倒壊する、軽い屋根材だから倒壊しないというわけでは
ございません。
住宅の耐震性能は、構造や骨組みが「躯体」の強さに直結し、「躯体」が弱いと屋根材が
軽くても倒壊の恐れはあります。
依って、重要なポイントは、「屋根材・重量・躯体のバランス」であると言えるでしょう。
能登半島地震において住宅倒壊が多かったのはなぜ?
テレビ報道などでは、瓦屋根の木造住宅と見られる建物が多く倒壊している様子が
報じられていました。
この多くは1981年以前の旧耐震基準で建てられた家屋と思われます。
この「旧耐震」の建物は、地震に耐えるための「耐久壁」がとても少ない上に、
屋根が「瓦」や「土」なので、建物の重量がとても重い特徴があります。
また建物被害が大きくなった理由として、震度6~7レベルの大きな揺れに繰り返し
さらされることによって、新耐震基準の建物でさえもダメージが蓄積すると、
倒壊の危険性が高まるとも言われています。
地震に強い屋根ってどんな屋根?
ここ最近の新築住宅において、「瓦葺き」の屋根を見ることが少なくなりました。
その代わりに使用されているのが「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板屋根」です。
それぞれの特徴を説明していきましょう。
スレート屋根
瓦と比較して、屋根面積当たりの重量が軽く、坪あたりの重量に2.6倍程の差があると言われておりますので、
地震の際にも躯体に負担がかかりにくくなります。
ガルバリウム鋼板屋根
ガルバリウム鋼板の重量は、瓦屋根のおよそ十分の一、現在このガルバリウム鋼板屋根は、
非常に軽量でなおかつ耐震性に優れているという点から、とても注目されております。
災害に備え、まずは現地調査で建物の「総点検」をしましょう!
ここまでお読みいただくと、瓦屋根にはデメリットしかないように思えますが、
冒頭でもご説明したように、「耐久性が高い」などのメリットもございます。
しかしながら、近年屋根リフォーム業界のキーワードとなっているのは「屋根の軽量化」です。
それに伴い、重量のある瓦が敬遠される傾向にあり、スレート屋根やガルバリウム鋼板屋根へ
葺き替えする方が増加しております。
これから春に向けて、「外壁塗装のベストシーズン」を迎えます。
築10年経過している建物にお住まいの方、築年数が経過しているにも関わらずノーメンテナンスの方、
まず住宅の「総点検」を行い、安心・安全の住まいづくりに努めていきましょう!
ラクストでは、ご相談、現地調査、お見積り提出までは「無料」で対応しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください!