訪問業者にはご注意!屋根にあげてはいけません!
今年も数多くのご相談をいただいております。
「屋根の板金が浮いていますよ!」
「このままだと雨漏りしますよ!」
「すぐに補修をしたほうがいいですよ!」
10月頃からこのようなお問い合わせが急激に増え、現地へ向かい調査させていただきましたが、
ほとんどの現場において何も問題がございませんでした。
今回はこのような訪問業者への対処方法などを詳しく解説していきたいと思います。
訪問業者に多い事例
とにかく不安をあおる
先ほどもお伝えした通り、「屋根が傷んでいますよ!」「このままだと雨漏りしますよ!」とみなさまの不安をあおり、
屋根にあがろうとします。
まずここで、屋根にはあげてはいけません!
あげてしまうと屋根で何をしているか状況が全くわかりません。
割れていない瓦をハンマーで割ったり、棟板金の釘を故意に外したりするなど実際に
このような事例が多発しております。
火災保険を使えば無料でリフォームできる!と契約をせまる
これは言うまでもなく、「嘘」であり、火災保険の正しい活用方法ではございません。
この10年間で火災保険によるトラブルは急増し、国民生活センターへの相談件数は20倍を超えております。
「火災保険は自然災害(台風などの強風・雪・ひょうなど)で受けた被害に対する原状回復のための保険」であることを
まずご理解ください。
調査もせずに「火災保険」というワードを使って契約をせまってくるような業者には注意が必要です。
「近隣で工事をしています」の言葉にご注意を!
「近隣で工事をしていて、お宅の屋根が見えました」などと、親切心で訪問する業者が多く見られます。
全ての業者が当てはまるとは言えませんがこのような場合も要注意です。
まず「どこで工事をしているのですか?」と聞き、業者が即答できるか確認しましょう。
大半のケースは「工事をしていない」ことが多いです。
また名刺の有無も併せて確認すると良いかと思います。
実際にラクストにご相談のあった事例をご紹介します!
築20年 約5年前に外壁塗装、屋根塗装、防水メンテナンスをされた方です。
訪問業者が棟板金のズレと木部腐食を指摘し、屋根にあがったとのこと。
その時に撮影した現場写真を見せられ、120万円ほどの見積書を提示。
メンテナンスしたばかりなのに、あまりにも高額で不安になり、相見積をとろうとラクストへ来店されました。
補修前の写真がこちら↓
屋根の棟板金の釘がほぼ抜かれており、隙間があいています。
板金には無理やり剥がした手の跡がいくつも残っていました。
補修完了の写真がこちら↓
棟板金の釘を全て打ち直し、コーキング材で固定。
ジョイント部分もしっかりとコーキング材で固定し、補修完了です。
しっかりと固定されていた屋根の棟板金の釘があちこち抜かれていました。
信じがたいことですが、このような悪質なことが実際に起きているのです。
残念ながらこのような事例は後を絶ちません。
被害から守るための3つの対策!
悪質な訪問業者から身を守るためには、この3つの対策をしておくことが重要です。
どんどん手口が巧妙になってきておりますので、ご自身で備えておきましょう。
はっきりと「お断りします」と伝える
悪質な訪問業者は、相手の性格や状況などをじっくり観察しています。
「断れない人」「よく話を聞いてしまう人」がターゲットになり、その場に長く居座ろうとするのです。
これは怪しいと思ったらまずこの言葉を発するようにしましょう!
「今は結構です、お断りします」
「屋根工事をしている親戚がいますので、見てもらいます」
「世帯主ではありませんので、決定権がありません」
このような断り文句をあらかじめ用意しておきましょう。
その場では屋根にあがらせない
先ほどから何度もお伝えしていますが、とにかく「その場で屋根にはあがらせない」ことが何より重要です。
営業マンの雰囲気が良さそうに見えても、まずは帰ってもらうよう促しましょう。
名刺だけもらい、会社情報を調べる
訪問業者は、きちんとスーツを着用していたり、動きやすい作業服で訪問したりとさまざまな装いでやってきます。
そして巧みなセールストークをあびせ、その場では悪質な業者かどうか見極めることが困難な状況もあるでしょう。
その場合は、名刺だけでもらい、帰ってもらうよう促しましょう。
帰った後に、その会社が実在するか?所在地はどこか?地域密着で実績があるか?
などをご自身でインターネット検索し、信用できる業者なのかを見極めましょう。
まとめ
春や秋、外壁塗装・屋根塗装のベストシーズンに特に急増する、悪質な訪問業者。
また台風や暴風などの災害直後にもよく出現するようになります。
外壁塗装・屋根塗装の費用は決して安価ではございません。
そのため自宅にまで訪問して、屋根の不具合を指摘してくれる業者は、一見ありがたくも感じてしまいます。
しかしながら、一部心無い業者もおりますので、どうか細心の注意を払いましょう。
万が一、訪問業者に指摘されて心配になられた方は、まず地元で実績のある業者に点検を依頼することをおススメいたします。