\スマートフォンやPCで簡単/見積りシミュレーション 坪数やm²数を入れるだけ! 1分で見積価格がわかります
油性塗料と水性塗料は、どっちが良いの?

油性塗料と水性塗料は、どっちが良いの?

外壁塗装を行う時、見積書を見た時や塗料決めの時に初めて『油性』と『水性』に気づくのではないでしょうか?
何が違うのか、どちらが良いのか、困惑することもあるかと思います。
塗装には、生活に適した塗料を選ぶことが大切です。
このページでは、油性塗料と水性塗料のメリット、デメリットについてお話いたします!

塗料に含まれている成分は、下記の通りです。

顔料 色をつける成分
樹脂 塗膜を作る成分
硬化剤 樹脂を固める成分
添加物 性能を向上させるための、様々な機能を追加する成分

油性塗料と水性塗料は、これらの成分を「何を使って溶かしているのか」で異なります。
『有機溶剤』で溶かしているのが油性塗料、『水』で溶かしているのが水性塗料です。

油性塗料のメリット

強靭な塗膜を作ることができる

有機溶剤がたっぷり含まれている塗料なので、強靭な塗膜を作ることができます。
密着性にも優れているため、塗膜が剥がれにくく、耐久性も確保できます。

下塗りなしでも塗布できる場合がある

有機溶剤の中には下塗り材を必要としないものもあり、作業性に富んだ施工が可能です。

金属にもしっかりと密着する

水性塗料では付着しにくい金属にもしっかりと密着し、丈夫な塗膜を作ることができます。

乾燥が早い

有機溶剤の蒸発が早いため、塗料塗布後の乾燥時間が短く、作業効率が上がります。

ツヤの維持

有機溶剤を含んでいますので、塗膜のツヤを長期にわたりキープできます。

油性塗料のデメリット

臭気が強い

油性塗料はシンナー独特の臭いを発し、酷い場合には溶剤中毒になる可能性があります。
ご近所からの臭気の苦情を受けることも少なくありません。

価格が高い

有機溶剤が多く含まれているため、水性塗料に比べ塗料の価格が高くなります。

保管に注意が必要

有機溶剤が多く含まれているため、火気に注意して保管する必要があります。

水性塗料のメリット

臭気が強くない

水性塗料は溶剤の替わりに、水を主成分としています。
そのため、独特の嫌な臭いを発することがありません。
塗料の自体の臭いはしますが、あくまで塗料の成分であり溶剤ではないので、人体への影響はありません。

油性塗料の塗膜にも劣らない水性塗料も多い

今までは外部塗装の場合、油性塗料を用いることがほとんどでした。
ですが、近年の研究により、強度の高い塗膜を作れる水性塗料も多くなりました。
油性塗料にも劣らない強靭さを発揮し、外部塗装でも安心して水性塗料を用いることができます。

保管が容易

油性塗料には引火性のある溶剤が含まれているので、火気などに注意しなければなりません。
しかし、水性塗料は主成分が水なので、保管も手間がかかりません。

溶剤中毒にならない

水性塗料にはシンナーなどの溶剤が含まれていませんので、臭いを吸っても気分を害するなどの体調不良は起きません。
換気ができない狭い室内での作業でも、問題ありません。
ご家族や近隣の方々に対して優しく、作業を行っている職人にも優しい塗料です。

1液性の塗料が多い

水性塗料には、1液性の塗料が多くあります。
油性塗料の2液性のように攪拌が必要ではないので、非常に扱いやすい塗料です。
施工不良もないので、仕上がりも良くなります。

費用が安い

有機溶剤が含まれていないので、塗料自体の価格が油性塗料に比べ安価です。
施工全体のコストダウンにも繋がり、採用しやすい塗料です。

水性塗料のデメリット

油性塗料より塗膜寿命が短い

以前と比べると、水性塗料でも油性塗料に劣らないまでの強さを発揮させられるようになりました。
が、有機溶剤が含まれていない分、強い塗膜を作るにはどうしても欠けてしまいます。
強度は同じぐらいでも、耐久性に劣ります。

塗布できない素材がある

下塗り材によっては、塗布が全く不可能ではありません。
が、水性であるため、鉄部などの水をはじく素材への塗装は厳しいと言えます。

ツヤ落ちが早い

ツヤあり塗料を塗布しても、数年後にはツヤ感が落ちやすい傾向があります。

低温での施工が難しい

あまりにも温度が低いと硬化機能が乏しくなってしまい、最大限の力を発揮できないことがあります。
冬期の寒冷地において外部塗装として用いるのは、難しいでしょう。

施工中に雨が降ると、塗料が流れてしまうことがある

最近の水性塗料には問題のないものも増えていますが、完全に硬化するまでは非常に水に弱い傾向があります。
外部での塗布作業中に雨に見舞われてしまうと、流れるように塗料が落ちてしまうことがあります。
天候をしっかりと見極めて施工に取りかからなければなりません。
工程管理が難しく、工期が延長することもあります。

まとめ

塗料の缶

油性塗料に含まれる有機溶剤は、安全なものではありません。
特に臭気に関しては、ご家族や近隣の方々に影響を及ぼすのもですが、近くに食品工場などがある場合、使用許可が出ない場合もあります。

ですが、水性塗料も全く臭気がないというわけではありません。
塗料自体の臭いがあるため、臭いに慣れず不快になる方もいます。

外壁塗装の臭いがいつまで続くか、詳しくはこちらのページもご覧ください。

外壁塗装の臭いはいつまで続く?

外壁塗装の臭いはいつまで続く?

お家を建ててから10年ほど経過すると、経年劣化が始まり、外壁のいたるところに傷や劣化症状が生じます。傷んだ外壁をそのままにしておくと、クラック(ひび割れ)から雨水が建物内部へ侵入したり、躯体の劣化が進んだり、基礎部分を弱めたりなど、強度が大きく低下してしまいます。そのような事態にならないように『外壁塗装』が行われますが、施工には塗料が使用されます。塗料は臭いが強く、施工期間中もネックになる部分です。このページでは、外壁塗装の塗料の臭いについて、「どのくらいの期間で消えるのか」を解説していきます。

メリットとデメリットを見比べ、お家と状況に適した塗料を選ぶことが大事です。