外壁塗装の木材部分ってどうなの?
外壁塗装の際、住宅の付帯部にも同時に塗装を施します。
木材が使用された住宅の付帯部と言えば、破風板や鼻隠し、軒天、ウッドデッキなどがあります。
天然の木は暖かみのある印象を与えますので、住宅の一部に取り入れられることが多くあります。
しかし、金属やコンクリートなどの人間の手で作られた素材とは違い、天然素材ゆえのデメリットもあります。
木材の性質をしっかり理解していなくては、正しいメンテナンスは行えません。
このページでは、木部(木材部分)の注意点をご紹介していきます。
木は呼吸している
木は、水分を吸い込んだり吐き出すことで呼吸をし、その呼吸により膨張と伸縮を繰り返します。
周りの湿度が高ければ湿度を吸い込み、周りが乾燥しているときは水分を吐き出し、湿度を調整します。
この現象を、調湿作用と言います。
見た目の穏やかさゆえもありますが、木材はこの調湿作用を目的に内装材に多く使用されています。
しかし、この調湿作用が原因で、外壁塗装の際に障害となることもあります。
外壁塗装を行うことで、塗料により形成した塗膜が紫外線や雨風から部材を守りますが、木材に塗装を施しても、膨張と伸縮により塗膜の剥がれやひび割れを引き起こしてしまうのです。
木部の塗膜を長持ちさせるのは難しい
調湿作用によって膨張と伸縮を繰り返すので、木材に塗装して作られた塗膜は長持ちできません。
外壁材であるサイディングやモルタルなどと比較すると、木部塗装の寿命は半分くらいになるでしょう。
使用する塗料によっても変わりますが、外壁塗装の耐久性が15年の場合、木部に施した塗装は6~8年ほどで何かしらのトラブルが起こる可能性があります。
塗装施工において、メーカー保証とは別に「施工箇所に何か不具合が起きたら無償で修理します」という保証を施工店から設けますが、木部に関しては、上記の理由により保証の対象外だったり、対象であっても期間が短く設定されているケースが多くあります。