防水効果抜群の長尺シートって?
マンションの共用廊下や階段、バルコニーなど防水が施された場所には、多くの場合、長尺シートが貼られています。
戸建住宅での使用は少ないですが、分厚いシートなので足音が緩和され、掃除も簡単なので、住人の多いマンションではオススメの防水方法です。
このページでは、この長尺シートについてご紹介します。
そもそも長尺シートって?
長尺シートとは、マンションの廊下床や階段でよく用いられている、プラスチック製のシートのこと。
正式には、『防滑性ビニル床シート』と言います。
屋上やバルコニー・ルーフバルコニーなどでも見たことがある、という方も多いかもしれません。
水に強く、万が一濡れてしまっても、染み込まずに床自体を汚れにくくしてくれる、という大きな特徴があります。
掃除の手間がかからず、防滑性があり、遮音効果もあります。
また、シート自体にクッション性があるので、普通の床よりも歩きやすく疲れにくい、という特徴も持っています。
長尺シートと塗床の違い
塗床とは、主に工場の床や駐車場の床、外階段の床などに施し、コンクリート下地に骨材を混ぜた専用の床仕上材を、ハケやローラー、コテなどで平滑にならしながら塗布していく施工です。
最近ではあまり目にしなくなり、施工できる職人の数も減りました。
通常の塗装と比較すると、少し費用がかかります。
長尺シートを貼るのと塗床の施工では、長尺シートのほうが倍くらいの費用がかかります。
が、それでも長尺シートを貼る価値は十分にあります。
廊下や階段の床面がコンクリートや塗装である場合は塗床ではなく、塗装による塗り替えか、長尺シートをオススメいたします。
塗り替えと長尺シートならどっちが良い?
では、塗り替えと長尺シートどちらが良いのか、メリットとデメリットを見ていきましょう。
塗り替えのメリット
- 長尺シートに比べ、施工費用が安価
- 複雑な形の箇所でも施工できる、しやすい
塗り替えのデメリット
- 施工中、周囲が汚れやすい
- 塗料が乾燥するまで歩行不可
- 濡れると滑りやすい
- 耐久性に劣る、寿命が短い
長尺シートのメリット
- 防滑性があり、滑りにくい
- 遮音効果がある
- 意匠性がある
- 施工後の清掃に手間がかからない(掃き掃除程度)
- クッション性があり、歩行時に疲れにくく、小さなお子様にも優しい
- 施工完了後、直ぐに歩行可能(乾燥までのオープンタイムがない)
長尺シートのデメリット
- 塗装に比べ、施工費用が高価
全てのケースにおいて長尺シートが勝っているとは言えませんが、メンテナンスや耐用年数のコストを考えても長尺シートがオススメです。